酔いどれ男マイケルオズの「ひとり旅で一人酒」

ひとり旅やタウン散策に出かけては各地の酒場を飲み歩いている酔いどれ男「マイケルオズ」が、東京、大阪などを中心に全国各地で訪れた居酒屋、立ち飲み屋、大衆酒場などの探訪コラムを紹介しています。

2019年04月

bijintei

 全国各地に名酒場と言われる店が存在します。もちろん、人によって、あるいはその時のお客さんによって印象がガラリと変わりますが、香川県高松市にある小さな酒場「美人亭」は、正真正銘の名酒場でした。

 居酒屋を書いた多数の著書がある太田和彦氏も訪れたことがあるといい、カウンター5席ほどと小上がりだけの小さな店。女将さんと姉さんが切り盛りしており、瀬戸内の魚や大皿の惣菜料理を出してくれます。

 女将さんや姉さんの人柄が醸し出す店の雰囲気もあって、どのお客さんも落ち着いて酒と肴、そして酒場そのものを楽しんでいます。旅先でこういう名酒場に巡りあうと、旅もさらに味わい深いものになりますね(笑)。

2015年11月来訪   注文>日本酒、タコぶつ、煮もの

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ganzuuyaki

 沖縄県への旅行以来、沖縄料理が好きになり、時折無性に食べたくなります。東京や大阪で飲み歩く際、沖縄料理の店を見つけると、ついフラフラと入ってしまいます。そんな1軒が経堂にありました。

 経堂は小田急線の世田谷区にある駅で、学生さんの姿が目立ちます。駅前商店街の一角に「がんず~うやき」という聞きなれない屋号の店があり、ここで沖縄料理、より正確に言うと宮古島の料理を出してくれます。

 沖縄料理に欠かせないのが泡盛。私にとっては絶対外せない酒と料理のコンビです(笑)。気さくな感じのマスターは三線を弾きながら客寄せするユニークさ。オープンな雰囲気で過ごしやすい店といえるでしょう。

2015年9月来訪  注文>泡盛古酒、スクガラス豆腐他

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masamuneyatennouji

 天王寺(阿倍野)は近年、大きく様変わりしています。駅周辺の再開発で誕生したあべのハルカスによって観光地として名乗りを上げました。その道向かいには「ヴィアあべのウォーク」というショッピング街があります。

 あべのウォークの入り口にあるのが、大衆酒場「正宗屋」です。入り口を飾るのれんには正宗屋の文字が踊り、当然のことながら昼間から多くの酔客を引き寄せてくれています(笑)。

 大衆酒場だけに、酒も肴(あて)も豊富でしかも安い。サクッと飲んでも、ワイワイ楽しんでもよしという使い勝手のいい酒場。同じエリアにあり、渋い酒場の明治屋の雰囲気とはしご酒しながら比べてみるのも一興かもです。

2014年3月来訪  注文>芋焼酎、きずし、湯豆腐他

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mutumiya

 電気街とサブカルチャーの秋葉原、大相撲の聖地である両国に挟まれた浅草橋は、どこか地味な印象があります。飲み歩き未開拓の街でしたが、ひょんなことから来訪することになったのです。

 立体交差の駅の両側を中心に多くの飲食店が軒を連ねますが、その中でも古風なたたずまいを見せるのが「むつみ屋」。のれんをくぐると、テレビやBGMすらない大衆酒場独特の雰囲気を味わえます。

 カウンターとテーブル席は楽しそうに酒を飲む人たちでにぎわい、それがBGM代わりになって心地よさを覚えます。数はそれほど多くありませんが、酒好きにはたまらない肴も置いてありますよ(笑)

2019年3月来訪  注文>生ビール、アジフライ

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