酔いどれ男マイケルオズの「ひとり旅で一人酒」

ひとり旅やタウン散策に出かけては各地の酒場を飲み歩いている酔いどれ男「マイケルオズ」が、東京、大阪などを中心に全国各地で訪れた居酒屋、立ち飲み屋、大衆酒場などの探訪コラムを紹介しています。

2021年02月

 近年では地ビールが盛んになり、各地でオリジナルのビールを飲めるようになりました。私が一人旅を始めたころの1994年に酒税法が改正され、地ビール生産が促進されたこともあり、かつては地ビール目当てに旅をしたことすらありました(笑)

 ところで、沖縄県を旅行してビールを注文すると、十中八九「オリオンビール」が出てきます。このメーカーは昔からビール大手の会社として知られていますが、シェアは沖縄県がほとんど。他の地方でオリオンビールを目にすることは稀です。そんな点から、オリオンビールは沖縄県民ビールとまで呼ばれており、地ビールのはしりといっても過言ではありません。

 沖縄には2度訪れていますが、ビールを頼んだ時はやはりオリオンビールということになりました。「すっきりとしたのどごし」という印象があり、肉や炒め物が多い沖縄料理にはピッタリな感じです。帰りに那覇空港の軽食カウンターで飲んだのも当然オリオンビール。ビール酵母を使っているオリオンナッツのおつまみまで買ってしまいました(笑)
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オリオンビール、オリオンナッツはお取り寄せでどうぞ


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tvroque
 まず断っておきますが、この話の舞台になった上野の立ち飲み店について批判をする内容の話ではありません。この店はは安いし、お客さんも楽しそうに飲んでいるので、いい店に違いありません。ただ、私が来店したタイミングがあまりに悪かった、というのが話の背景にあることをご承知おきください(苦笑)

 時は、9月のシルバーウイークの中日。上野アメ横で昼酒としゃれこんだ私は、界隈にある立ち飲み店で一杯飲み始めました。さて、次の店に行こうかと外に出ようとしたその時、タレントらしき3人とテレビカメラ、スタッフがドカドカと店内に入ってきたのです。店内のお客さんからは「あれ、○○だ」「やっぱりイケメンよね」などの声が飛び交うが、私には誰だかさっぱりわからない・・・

 興味もないので外に出ようとしましたが、狭い入口に野次馬かファンだか分からない連中がカメラを構えて押し寄せ、ごった返している様子。ちっとも先に進まなかったことに苛立ち、たまらず「出してくださ~い」と大声で連中を振り分け、やっとの思いで脱出しました。

 連中には悪意はありません。一番の問題は連休の混雑ピークにロケを行うテレビ業界です。店にとってもロケの時間にはお客さんの応対が満足にできなくなるし、その結果入れないお客さんも出てきます。テレビ業界には自分たちさえ都合よければ、一般大衆の迷惑を考える発想がないのでしょうか。ますますテレビを見る気がしなくなりました(苦笑)

お食事は少人数予約でゆっくりと


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noteのコラムで、数年前まで大阪の動物園前駅そばにあった酒場「大万」の思い出を書きましたので、本日はそのコラムを転載させていただきます。

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大衆酒場の宝庫である大阪の中でも、ディープゾーンと言われているのが西成区界隈。何度も足を運んで、界隈の立ち飲み店や大衆酒場で飲んでいますが、隅々まで歩くのには、なかなか勇気が必要です。

地下鉄・動物園前駅からすぐのところに、「大万」という酒場がありました。2007年に初めて訪れたのですが、吹きっさらしの店舗ののれんをくぐる決心がつかず、2~3度店の前を行ったり来たり(苦笑)

意を決して入ってみると、高齢の女性が一人で切り盛りしており、店構えのディープさとは全く違う、のんびりとした雰囲気が漂っていました。当時、串が1本30円という界隈屈指の激安ぶりに驚いたものです。

その後、年に1、2回しか行かない大阪飲み歩きで、「大万」は欠かすことができない店となり、2016年頃の閉店までに計8回来訪。その間、おばちゃんや常連さんと何度も会話を交わしました。

ある時、店の看板がなくなっていたのを見て「閉店したのかな?」と思い、半信半疑でのれんをくぐると、いつものようにおばちゃんが店の中にいました。酒と串を頼んだ後、看板のことを聞いてみたのです。

おばちゃんは「落ちそうやったから、隣の(店の)にいちゃんに外してもろた」と笑っていました。看板がなくなっても、いつも通り常連さんや私のような物好きな客が通っていた「大万」。いい酒場でした(笑)




酒場探訪はご予約してからどうぞ


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